母がうざい・暴言を吐く責任転嫁親への対処法|自分を責めないための心の羅針盤

【ご相談内容の要約】

  • テレビの出演者などをすぐに批評する母が不快で、注意しても聞き入れてくれない。
  • 些細なことですぐに怒り出し、怒ると物を投げて壊す(スマホを投げた)。
  • 父との喧嘩の原因まで「お前が止めなかったから」と、私に責任転嫁をしてくる。
  • 巻き込まれることでストレスが限界。この気持ちをどこにぶつければ良いか知りたい。

こんにちは、【感情の羅針盤】よりみちナビゲーターのサキです。

ご相談ありがとうございます。一文字ずつ読ませていただき、胸が締め付けられるようでした。本当に、本当によく頑張ってきましたね。

「うざい」という一言の裏側にある、怒り、不快感、そして「どうして私が責任を取らなければならないの?」という理不尽さ。その、逃げ場のない環境で耐え続けてきたあなたの苦しさが痛いほど伝わってきます。

自分の感情をコントロールできず、すぐに人や物を攻撃し、その失敗の責任まで娘に押し付ける親御さんとの関係は、計り知れないストレスです。あなたは、何も悪くありません。

この記事の結論:あなたのストレスの根源は「責任の所在が曖昧になっていること」「親の感情に振り回されていること」です。

この記事では、理不尽な責任転嫁から自分を切り離し、あなたの心を守るための「心の境界線」の引き方について、具体的な物語と心理的根拠をもとにお伝えします。

母の理不尽な言動は「あなたの責任」ではないと心から理解する

まずは共感の物語:「娘の私」に八つ当たりされた、あの日の失敗

私自身の経験をお話しさせてください。私がまだ実家で暮らしていた頃、父が仕事で大きな失敗をして、家全体が重たい空気に包まれた時期がありました。父は普段からあまり感情を表に出さないタイプなのですが、そのときだけは違いました。

ある日、私がたまたまコップを割ってしまったとき、父は普段では考えられないほど大声で怒鳴りました。その声に私も母も凍りつき、父はすぐに後悔して謝ってくれましたが、怒りの矛先は完全に「仕事の失敗」から「たまたまコップを割った私」へすり替わっていたのです。

あなたの場合は、お母様がテレビの人を批評するのも物を壊すのも、すべては「お母様自身の満たされない感情や自己肯定感の低さ」が原因です。スマホを投げて壊した行為も、お父様と喧嘩したことも、全てはお母様の行動の結果です。「お前が止めなかったから」という言葉は、自分の失敗を認めたくない親が、一番身近で反撃してこない相手(あなた)に責任を押し付けているだけなのです。

親の精神的攻撃は「虐待」:あなたが距離を取るべき理由(R)

「過度な暴言や責任転嫁」は、家族間であっても深刻な精神的虐待となり得ます。厚生労働省の統計データを見ても、親の精神的虐待は最も多く報告されています。

親の感情的な攻撃や責任転嫁に晒され続けると、知らず知らずのうちに自己肯定感が削り取られ、「自分が悪いんだ」と誤った責任感を植え付けられてしまいます。これが、心を守るために距離を取るべき理由です。

虐待の種類令和3年度の相談対応件数総件数に対する割合(概算)
精神的虐待(暴言・面前DVなど)11万5,730件約60%
身体的虐待4万9,238件約25%

出典:厚生労働省「令和3年度 児童相談所における児童虐待相談対応件数」

「心の境界線」を引くための具体的な2つのステップ

ステップ1:感情の「オウム返し」で自己防衛する

あなたの気持ちをぶつける場所として、まずは「感情のオウム返し」を使ってみましょう。これは相手の発言に対し、感情を込めて反論するのではなく、淡々と事実だけを復唱することで、自分の心と親の間にワンクッション置く技術です。

  • 母:「お前が止めなかったから喧嘩になった!」
  • あなた:「(心の中で)ああ、今、自分の喧嘩の責任を私に押し付けようとしているな」
  • 対話:「そう。(静かに)わかった。」

共感してほしかったり、怒りをぶつけたい場合は、このブログや、信頼できる友人、専門家へ頼ってください。親の理不尽な言動に対し、あなたが感情的に「私のせいじゃない!」と反論しても、感情のキャッチボールになるだけで、親は変わりません。むしろ、あなたが疲弊してしまいます。

ステップ2:物理的・心理的な距離を取る

親の不機嫌や暴言に「巻き込まれる」ことが一番のストレスです。可能であれば、物理的な距離と、心理的な距離の両方を取りましょう。

  • 物理的な距離:自室にいる時間を増やす、図書館やカフェなど外での時間を積極的に作る。親の不機嫌が始まったら、「ちょっと用事があるから」と、その場を離れる癖をつける。
  • 心理的な距離:親の発言を「一意見」として聞く。テレビの批評も、「あぁ、また始まったな。この人の意見はそうなのか」と、心のシャッターを下ろして聞き流す訓練をします。真面目に受け止めないことです。

あなたの本質的な悩みは、「親の人生の責任」まで背負いそうになっていることです。しかし、親の人生は親のものです。どうか、あなたの人生を生きてください。

【心と距離を取るための参考リソース】

親からの影響に悩む方は、俗に「アダルトチルドレン(AC)」という概念で語られることがあります。あなたの心を守るためのヒントが得られます。

💡 記事でさらに深く知る

タイトル:毒親育ちの「アダルトチルドレン」特徴と自覚したら始めたい3つのこと

🎬 動画で心を休ませる

タイトル:親の期待に応えようとしすぎてしまうあなたへ【HSP・毒親・アダルトチルドレン】

【重要なお願い】

もし、親からの暴言や暴力が続き、身の安全に危険を感じたり、精神的に限界だと感じたら、すぐに公的機関や専門家へ頼ってください。本記事はあくまで情報提供であり、安全確保のための緊急対策や精神疾患の診断を行うものではありません。最寄りの児童相談所(189)精神科のカウンセリングに必ずご相談ください。

最後に:あなたは「自分の人生の責任」だけを負えばいい(P)

ご相談をもう一度読み返し、あなたが求めているのは「あなたの気持ちを代弁してくれる人」だと感じました。

「私関係ないのに巻き込まれます。ストレスです。」

まさにその通りです。あなたは関係ありません。そして、あなたが背負うべき責任は、お母様の機嫌でも、壊れたスマホの代金でもなく、「あなたがあなた自身の幸福を追求する責任」だけです。

どうか、自分の心を守ることを最優先にしてください。心の境界線が少しずつ引ければ、親の攻撃はあなたという存在をすり抜けて、地面に落ちるようになります。

あなたの心に、平穏が訪れることを心から願っています。ここへ相談してくれた勇気に感謝します。

📘 次の行動(Action):自分を癒すためのおすすめアクション

今すぐ親と距離を取るのが難しくても、まずは自分の心に優しくしてあげましょう。

心を休めるための【お守り】のような一冊

毒親からの解放を目指す方に、心の安全基地を作るためのヒントが詰まった本を読むことをおすすめします。

書籍:『毒になる親 一生苦しむ子供』スーザン・フォワード
※実在する書籍です。Amazonなどで検索し、レビューを参考にしてみてください。まずは図書館で借りるだけでも構いません。

また、感情を外に出すのが難しければ、ノートに「今日の母の理不尽な言動リスト」を書き出すだけでも、ストレスを客観視し、心の距離を保つ訓練になりますよ。

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